本当に効果のあるサプリメントを飲みたいが、相談は誰にすればよいのでしょう?
健康に不安を感じたり、保険医療の治療効果に不満を持つ人は、サプリメントのテレビのコマーシャ新聞広告などのマスコミ記事による断片的な情報を基に何となく摂っているのが実情かと思います。
せっかく費用をかけてサプリメントを摂取しても、費用に見合った効果を得られなければ意味がありません。
そのためには、サプリメントの本質的な意義をしっかり理解している人に相談する必要があります。
それでは、どんな人に相談すればよいのでしょうか。
薬局の薬剤師、ドラッグストアの販売員、治療院の院長、販売会社の相談窓口などが思い浮かびますが、医師以外の人は病気に関連することは法的に規制されていて答えることができません。
もちろん医師以外でもしっかり勉強している人ならば健康増進や健康維持の相談に乗ることは可能で、とても意味のあることです。
では、しっかり医学を学んだ医師ならばサプリメントの相談に乗れるのでしょうか?
実は、厚生労働省の資料「がんの補完代替医療手引き」によれば、臨床腫瘍医でサプリメントを知らない人が80%、少し知っている人が13%、よく知っている人は1%しかいませんでした。
すなわち、医師であってもサプリに詳しい人はほとんどいないのです!
また、日本の医療行政では、原則的にメーカーがサプリメントの治療効果を謳うことは禁止されています。
資本力のある大メーカーが、特定保健用食品(特保)として高脂血症や高血圧などいくつかの病気への効能を表示できることもあります。
しかし、本当は効果があっても悪性腫瘍など生命にかかわるもの、抗(好)加齢など長期にわたる観察を要するものなどは法的に効果を訴えることができず、メーカーの相談窓口でも答えてもらえません。
結局,サプリメントについて詳しい医師だけが健康増進・維持だけでなく医療効果についても自由に発言でき、相談に乗れるのです。
サプリメントの意義を理解するためには、栄養学や生理学、生化学などの基礎医学的知識に加え、製造法や有効成分、賦形剤(飲みやすくするために加える成分)に対する情報など多方面にわたる知識が要求されます。
私は、30年以上のサプリメント研究と臨床経験ならびに薬学の研究を通じ、本物のサプリメントには食品と医薬品の中間的存在としての独自の機能があると確信しています。
そこで当院ではサプリメントのアドバイザーとして正しく的確な情報を皆さんに提供するためにサプリメント外来を開設しています。
サプリメントの分類と当院のサプリメント採用基準
あまり意識されていませんが、サプリメントは以下の4種類に分類されます。
- 普通の食生活では不足する栄養素を補うもの
- 何らかの治療効果を期待するもの
- ダイエット目的のもの
- ムードサプリ=医学的裏付けはないが効きそうなムードだけのもの
正直、広く販売されている有名サプリでも4の医学的裏付けの乏しいムードサプリに属するものもあります。
医療機関である当院は、当然上記の1.2に該当するものだけを扱います。
そのための当院サプリメント採用基準を以下に箇条書きします。
- 人あるいは人に近い動物(犬や猫などのペット)の自然発生疾患で効果が確認されている。
- 効果が生理学や生化学などの基礎医学で説明できる。
- 長期にわたる経験で効果が確認されている(漢方薬など)。
- 妥当な価格をつけている。
- 使用して体調がよくなる。
当院では、こうした条件を満たしたもののみを患者さんにお勧めしています。
このうち私が考える最も重要な条件は、5番目の「使用して体調がよくなるかどうか」です。
これは、恩師橋本敬三医師の操体理論に基づく当院の基本姿勢「後が気持いいは 体によい」に一番沿った条件だからです。
また、基準を満たす複数の製品があるものについては、そのうち最も優れたものを選定するようにしています。従って、今現在患者さんにお勧めしているものでも、更に優れた製品が見つかれば躊躇なくそちらの製品に切り替えます。
医療・健康食品業界で時々聞かれる、特定業者とタイアップした姿勢を取ることだけにはならないよう心がけています。
当院取扱いサプリメントの概要
A.分類1の不足する栄養素を補充するサプリメント
普通に食事をしていてもほとんどの人が不足する栄養素が4つあります。
それは、①カルシウム、②ビタミンC、③ビタミンB群、④マグネシウムの4つです。
カルシウムについては医薬品のアスパラCaや多数のサプリメントがありますが、大部分がアルカリ性で胃酸を中和し結果的に胃を荒らす心配があります。
当院で採用しているドクターユニカル(詳しくはこちら)は吸収率が高いことのみならず、酸性なので空腹時摂取でも胃を荒らしません。
ビタミンCは、
東邦大学薬学部生化学教室の研究で普通の食事をしている人の1日摂取量が130mgに対し、健康維持には最低でも400mg必要とされています。
ところが、ハイシーなどの普通のビタミンCのサプリメント摂取では下図に示すように摂取後2時間をピークとして急激に血中濃度が減少します。
当院が推薦している新型ビタミンCサプリメントのプロビタC(詳しくはこちら)は、消化酵素により変化してビタミンCとなる特許製品で血中濃度が8〜12時間安定的に保たれます。
ビタミンC不足は、がんと関係する免疫低下や皮膚のしみ(肝斑)の原因となるうえに、コラーゲン合成不足を通して骨や関節障害による腰痛・膝関節痛や皮膚の弾力低下(=しわの発生)の原因となります。
見かけの含有量でなく、本当に効果のあるビタミンC摂取は、老化による整形外科治療やグッドエイジング・発がん予防のためには必須といえます。
ビタミンB群はポポンSやチョコラBBなど市販の総合ビタミン剤でも大丈夫ですが、当院では一日1カプセルで十分量を補充できる安価な製品BCVをおすすめしています。
マグネシウムに関しては、豆腐や納豆などの大豆製品を日常的に取っている方は不足しないと思われますが、そうでない人には吸収がよく安価なアミノ酸結合型サプリメントを扱っています。
今は病気がなく健康な人でも、健康維持・増進や病気の予防、グッドエイジングのためには、これらのサプリメントを日常的に補うことを強くお勧めします。
なお、一日あたりの基本費用は、105円/プロビタC1包、130円/ドクターユニカル2包、50円/bcv1カプセルの合計285円です。
健康保険や医療相談、医療費控除はできませんが、サプリメントのみもお送りすることも可能です。
ご希望の方は、誠快醫院 03-3773-0318までお電話ないしメール下さい。
B.分類2の治療的な効果を期待するサプリメント
- がんやウイルスに対する免疫(細胞性免疫)を補助したり刺激するもの。
主にキノコ系のサプリメントが上げられます。具体的には、韓国で医薬品扱いのメシマ(詳しくはこちら)、元がんセンター研究員の池川哲郎博士の開発したアクチノン(詳しくはこちら)、古代米由来のオリザロース(詳しくはこちら)、有機野菜由来でがん細胞の自滅誘導作用のあるのサルベストロール(詳しくはこちら)などです。
ただ、こうしたサプリメントを単独で使用しても効果は限定的であり、また摂取するタイミングや摂取量、摂取方法などでも効果が変わってきます。
最も効果を上げる摂取法は個々に異なりますので、具体的な指導をご希望のときは来院をご検討下さい。
加えて、免疫を上げるにはサプリメント摂取以上に生活習慣の見直しが重要です。
この点については、拙著「がんを再発させない暮らし方」をご覧ください。
- 細菌に対する免疫(液性免疫)を補助・刺激するもの。
腸内細菌や口腔内の細菌叢を改善するものがこうした機能を持っています。具体的には大正時代からある乳酸菌エキスエルピュア、医薬品としてのビオスリーなどが上げられます。 - 抗酸化サプリメント
老化現象の最大要因の動脈硬化や発がんのきっかけは活性酸素といわれています。
活性酸素を消去する抗酸化作用があると謳っているサプリメントにはビタミンA・C・E、コエンザイムQ10、カテキン、セサミンなど多数あります。
こうした抗酸化物質の中で当院では赤ワインに含まれるワインポリフェノールであるプロアントシアニジンを水溶性抗酸化サプリメントとして推薦しています。
理由は、4種類ある活性酸素のすべてを中和消去すること、分子量が大きく消去できる活性酸素量が多いこと、細胞膜の表面で働くので少量でも効果を上げること、活性酸素の結びついたあとの物質の害作用がないこと、などです。
この物質を含有したサプリメント「さび止めP業務用」は医療機関専用品として機能性と保存性に優れたものとして推薦できます。
この他に油に溶ける抗酸化サプリメントとして臨床データーのある植物色素含有サプリメント「アゼリアル業務用」(クリックでパンフが見られます)があります。これは、アントシアニン、ゼアキサンチン、リコピン、アスタキサンチン、リコピンを含有したもので、白内障や眼精疲労を防ぎ眼の健康維持に非常に効果的です。 - 認知症改善が期待できるサプリメント
最新といっても2012年発表の厚労省資料によると、日本での認知症患者数は462万人、認知症予備軍の軽度認知障害の人が400万人とされています。
何と高齢者の4人に1人が認知症ないし予備軍となるのです。
認知症が始まったとき、普通は精神科ないし内科を受診して診断が確定すれば投薬が始まります。
とはいえ現在の認知症薬の効果は限定的で、進行を遅らせることしか期待できません。
当院では認知症の患者さんに九州大学医学部名誉教授の藤野武彦先生が開発したプラズマローゲン(詳しくはこちら)をお勧めしています。
ホタテ貝から抽出したサプリメントで安全性は極めて高く、かつ効果は臨床試験で確認されています。
摂取希望の方は、誠快醫院推薦を条件に割引価格で購入することができますのでお申し出ください。
サプリメント外来で相談を受け付けています。
当院では、上に上げたように開業以来サプリメントを積極的に治療に取り入れ患者さんにお勧めしています。その理由は大部分の医薬品は症状を取るためのもの(対症療法薬)なので、体質改善には効果が期待できないからなのです。
しかし、サプリメントの機能について一部しか広告ができないために世の中にはあいまいな情報しか流れず、その人にとって本当に必要なサプリメントは何か、摂取量や摂取タイミングなどその最適な採り方はどうすればよいのか、の情報がありません。
私は、自由に発言できる医師という立場を生かし、真に患者さんにとって効果があり有益なサプリメント情報を提供しようと思っています。
こうした考え方にご賛同いただき、サプリメントの選定や使い方について相談を希望される方は、気軽にご来院ください。
相談料は生活習慣相談料と同じ料金となっておりますので、診療案内をクリックして下さい。
また、診療は必要ないがサプリメントだけ飲みたい方には、希望品目のみをお送りすることもできます。
この場合は、初診料などの診察料はかからず定価のサプリメント代と送料だけで済みますが、カルテを作らないので医療相談には乗れず医療費控除にも該当しないことをご了承ください。