○がん外来の現実
2017年1月に当院患者さんからの依頼で某大学病院初診に同行する機会がありました。
その方は以前腰痛で当院を受診しすっかりよくなっていたのですが、職場の健診で肺がんが見つかり大学病院を紹介されたのです。
「親戚の者です」と、かかりつけ医であることを告げず脇で問診を聞きました。
担当医は「手術不能の肺がんです。手術が困難なので抗がん剤治療しか治療法はありません。よろしいですね。それでは検査と入院のスケジュールを調整しましょう」と治療効果の見通しや本人の意向を確かめる問診抜きの説明です。
まるで「結果の良し悪しはともかく標準治療を受けるのが当然。それ以外はありえない」という雰囲気でした。いったんがんの診断を受けると、こうして患者さんはベルトコンベアーに乗せられたように自動的に標準治療のコースに乗せられます。
標準治療の効果の見通しや副作用、ほかの治療の可能性などの詳しい説明はおそらく入院してからなされるのでしょう。
「病気の理解をしてもらった上で、治療法の選択を患者さんに任せます」というインフォームドコンセントがいわれていますが、実際には標準治療を受けるか受けないかの二者択一というか、受けるしかないのです。
実は、私も2018年に肝臓転移を伴ったⅣ期の大腸がんで手術を受けたのですが、術後に抗がん剤を投与するのは当然といった雰囲気で手術の説明がありました。
そのときに私は、がんの遺伝子検査を受けて効果の期待できる薬があったら抗がん剤治療を受けます、と意向を伝え、その後の遺伝子検査で有効な薬が見つからなかったので、抗がん剤治療を受けませんでした。
こうした行動を取れるごく少数の人が、主治医に方針の盲従せず、勇気を振り絞ってセカンドオピニオンを求めて他の病院のセカンドオピニオン外来を受診します。
しかし、他病院の診療基本方針も健康保険枠内の標準治療なので、ほぼ同じ治療方針しか示されません。
結局「自分の病気のことは自分が決める」という自主性と勇気を持つごくわずかな人を除き、あれよあれよという間に病院主導の治療が進行してゆくのです。
初期乳がんなど治療成績のよいがんの場合は、それでもよいのですが、膵臓がんや肺がん、最初から転移をともなっているがんなど成績の厳しいがんでは、患者さんの不安は計り知れません。
○がん治療4つの選択肢
晴天の霹靂でがんが見つかると、いきなりがん宣告を受け治療が始まります。このとき客観的に考えると、取り得る選択肢は大きく2つあります。一つ目は、標準治療を受けるか(現実には難しいが)断って受けないか、です。二つ目は、標準治療以外の治療(代替医療といいます)を受けるか受けないか、です。従って、可能性のある選択肢の組合せは、以下の4パターンとなります。
- 標準治療を受け、代替医療は受けない。
- 標準治療を受け、代替医療も受ける。
- 標準治療を受けず、代替医療を受ける。
- 標準治療も、代替医療も受けない。
それぞれについて、簡単に説明します。
1.は、最も常識的なパターンで、当初はほとんどの人がこれを選びます。「専門家だから」という理由で主治医の意見を信頼し、その方針に従って標準治療を受けます。その効果については、統計数値があり客観的な見通しが立ちます。標準治療後に経過が順調ならばよいのですが、進行したり再発したときには、代替医療に目を向ける人が出てきます。
2.は、標準治療のみでは効果に不安を感じる場合に適した方法です。各種がんの再発や膵臓がん、進行肺がん、胆管がんなどがこれに当たります。当院は、この選択肢を選ばれた方の受け皿になりたいと願っています。
3.は、カリスマ的な代替医療家の信奉者によく見られるパターンです。この場合、エビデンスの薄い代替医療を力強く推進するカリスマ的な人物が存在し、ある意味その主張に洗脳され、患者さんは代替医療だけに打ち込みます。プラシーボ効果が発揮され、ときに奇跡的な改善を示すことがあります。カリスマ医療家は、そうした症例をことさらに強調し、その治療/健康法のPRに利用します。ですが、多くの場合期待を裏切ってがんが進行し標準治療に戻らざるをえなくなります。そうした場合でも、カリスマ医療家は悪化した原因を患者さんに求め、ご自分は責任を取りません。
4.の代表的な推進者は、「患者よがんと闘うな」の著者近藤誠医師です。近藤氏は、多くの著書で医学論文の統計を根拠に、ほとんどの固形がんについて標準治療の有効性に疑問を投げかけます。結局、近藤氏の主張は「医学統計的に効果が期待できないのだから、あきらめて標準治療を受けず放置しろ」となります。
この4つの選択肢のうち、誠快醫院のお勧めは2番目の「標準治療も受け、代替医療も受ける」です。なぜ、このパターンをお勧めするかというと、いわゆる「いいとこ取り」ができるからです。標準治療にも効果の高い面と低い面ががあり、代替医療にもよい面と悪い面があります。
理想のパターンが、両方のいいとこ取りとなるのはいうまでもありません。実際、私自身も2018年に転移を伴った大腸がんを患ったとき、このパターンを選びました。Ⅳ期なので、手術のみでは根治は難しく、抗がん剤も余命延長効果だけしか期待できません。そこで、手術は受けて体力を回復させ、ゲノム診断で効果の上がる抗がん剤が見つからなかったので、代替医療に命を託しました。幸い、1年後に肝転移も消失し、2021年の今も元気に診療できています。
○弁護士のように患者サイドで相談に乗ってもらえる医師がほしい
私のようにピンチになったとき、標準治療以外のがん専門知識を持つ第三者に相談できたら安心だと思いませんか?
そんながん患者さんの切実な想いを受け止めるのが、誠快醫院の役割です。
院長の鹿島田 忠史は、建築から医療に転進した直後に恩師橋本敬三医師とめぐり逢いました。
橋本先生の医療・健康思想「操体理論」では、患者さんの主観的な気持ちよさを何よりも大事にします。
がんの標準治療を含め近代西洋医学は、科学的・客観的ではありますが、患者さんの希望や不安、肉体的苦痛といった主観的要素の優先順位は低いものです。
そうした中で誠快醫院は「後が気持いいは、 体にいい」の操体原理にのっとって、患者さんによりそい、不安を解消し希望を取り戻す相談相手でありたいと思っています。
命にかかわるがんという重大な病気を告知された患者さんは、非常に不安になります。
そして多くの場合、自分の病気についての標準的な治療法、免疫チェックポイント阻害剤や分子標的薬など最先端の治療法、治療に伴う副作用、先行きの見通しなどの情報をインターネットで調べます。
すると、学会や大病院など信頼性の高い発信源からの情報や、マスコミや学会から発信される最新治療法、がんへの免疫を高めると称するサプリメント、劇的改善をした人からの体験談など莫大な情報が入手できます。
しかし、今まで他人事だと思っていたがんという病気に直面し、あせっている精神状態で、どの情報が信頼でき、どの治療を受ければ将来が安心かを決める心の余裕はないはずです。
結局、たまたま受診した病院の方針に従い、標準治療だけを受ける1.のパターンを選ぶことになりがちです。
誠快醫院は、標準治療の効果や経過に不安を持ったとき、どちらの方向に進んだらよいのか、を親身に相談できる医療機関でありたいと思っています。
○保険のきかない自費診療とならざるをえないわけ
日本の健康保険制度では、積極的に再発予防に取り組みたい人や、治療成績の悪いがんの代替医療を求める人に、標準的治療以外の方法が提供されることはありません。
そうなる理由には、厳格に運用されている我が国の健康保険制度があります。
誰でも、どこでも、いつでも受診できる日本の健康保険は世界一と言われるほど優れた制度です。
とはいえ、利益追求の高額治療が野放しになるのを防ぐため、保険診療と自由診療を同一箇所でおこなう「混合診療」が禁止されています。
ですから保険医療を行う病院や医院は、健康保険が認めている標準治療をおこなうしかないのです。
そうした状況の中で患者さんが標準治療に疑問や不安を感じたとき、それ以外の治療の相談に乗ってくれる医療者はほとんどいません。
先ほども述べたように
大病院などに併設されているセカンドオピニオン外来でも、健康保険の範囲の標準治療を前提としていますので、多少のバリエーションはあってもやはり標準治療を受けましょう!の結論しか得られません。
結局、標準治療と代替医療などそれ以外の治療法を自由な立場で比較検討し、患者さんが本当に安心し納得する治療法を選択するには、保険診療に縛られない医療機関を受診するしかないのです
。
誠快醫院は、まさにそうありたい医療機関であり、そのため保険診療はいっさい扱っていません。
すべて自費となるのは心苦しいのですが、制度上の制約ですのでご理解ご協力をお願いいたします。
以下に患者さんの代表的なケースごとの当院対応方針と概略の治療費をご説明します。
いずれの場合でも、当院では真に患者さんの相談に乗るガイド役をとなるよう務めています。
あなたと協力してがんに立ち向かうカウンセラーとして誠快醫院をご利用くださることを切に願っています。
1.がんが発見され、これから治療を開始するか治療途中の患者さん
患者さんの中には自主性があってご自分で調べたり、セカンドオピニオンを聞きに行かれる人もあるとは思いますが、少数にとどまります。
さきほども書いたように、ほとんどの場合、ほぼ自動的に治療方針が決定され、標準治療がすでに始まっているかこれからはじまります。
この段階では、病院の治療を受ける以外に何もできることがないと思われるでしょう。
今まで当院で扱った患者さんで、主治医に驚かれるような「奇跡的改善」を遂げた方が何人もおられます。
こうした方に共通しているのは、当院のがん免疫強化療法をはじめる前に何らかの一般的がん治療を受けていることです。
理想論としては、手術も抗がん剤・放射線も使わずにがんが治せればよいのですが、現実には免疫強化療法のみでがんが縮小に向かうことは、かなりにまれなようです。
ですから、「手術も抗がん剤もせずにがんを治す」のは現実的ではありません。
その理由を私なりに推定してみると、もともと正常細胞から変化したがん細胞は正常細胞との差が小さく、そのままでは、免疫が余程敏感でないとがん細胞をがんとして認識できません。
また、免疫が敏感ならば、がんが顕在化する前の小さいうちに処理されてしまいそもそもがんにはなりません。
ここで、抗がん剤を過剰にならない程度に使うと、免疫細胞のダメージが決定的にならずにがんのDNAを傷つけて認識しやすくなります。
ですから、私はある程度進行したがんについては、手術と一定期間の(できたら遺伝子検査で効果が確かめられた)抗がん剤などの一般的治療と、当院がお勧めするがん免疫強化療法の併用が最も効果を上げると思っています。
できるだけ、抗がん剤や手術を受ける1ヶ月くらい前から生活習慣改善やサプリメントで免疫をアップしておくと、こうした治療の効果が上がったり、副作用をかなり減らすことが可能です。
統合医療に取り組んでいる医師の学会で、患者さんの副作用の程度を聞くと、おおむね1/3~1/4に減るとの感想が聞かれます。
免疫を高める生活習慣改善は拙著「がんを再発させない暮らし方」をお読みいただき、免疫力を高めるサプリメントについてはご相談下さい。
他にも九州大学生体防衛医学研究所で研究されたがん転移抑制に効果が期待できる薬剤セロシオン(クリックで参考サイトに飛びます)や医療機関専用のサプリメントなども取り扱っています。
ここで抗がん剤投与を受けるとき、その効果を劇的に高める食事法+薬剤があります。
それは、治療前日の午後から食事量をかなり減らし、抗がん剤投与直後から甘い果物やご飯などの糖質を積極的に摂る方法です。
がん細胞は、正常細胞と異なり、ブドウ糖を非常に多く取り込んで盛んに分裂します。
したがって、普段は糖質を控えめにして、がん細胞にまわるエサを減らすような「糖質制限食」がお勧めです。
しかし、抗がん剤を投与しているときには、がん細胞が糖質を貪欲に取り込む性質を逆手に取り、抗がん剤の効果を上げられるのです。
抗がん剤投与の前日夜から絶食し、投与直後から甘い果物やご飯などの糖質を積極的に摂ると、血中のブドウ糖濃度が急上昇し、前日からの飢餓状態に置かれていたがん細胞がブドウ糖をどんどん取り込みます。
そのときに、血液中に存在する抗がん剤もブドウ糖と一緒に大量にがん細胞に取り込まれ、抗がん剤の効果が増幅されるのです。
この食事療法を行うとき、メトホルミンという糖の細胞への取込を促進する薬剤を併用すると、さらに効果が高まることが期待できます。
幸いなことに、普通は抗がん剤投与中の食事制限はありませんので、誰でもこのやり方は取り入れられます。
他に、これから治療が始まるといった段階でこのサイトをご覧になっている方にとり、自費診療ではありますが劇的な効果が期待できる治療が有ります。
例えば、粒子線治療や、多方向から放射線を当てて副作用を劇的に減らせる定位放射線療法を行っている施設などもあります。
誠快醫院ではこうした治療の費用や適応条件、期待できる効果などの情報と受けられる医療機関(保険・保険外)の紹介も可能です。
標準治療に疑問を持ったり、標準治療以外の情報を入手したいときには、当院では相談だけでも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。 なお、相談料は所要時間にかかわらず2万円です。
ちなみに、有名な近藤誠先生や国立がんセンター病院、がん研究会付属有明病院のセカンドオピニオン外来の費用は、おおむね30分3万円とのことです。
2.再発予防への取り組み(がんが完全に取れた治療後の患者さん向け)
初期であれ、進行がんであれがんが発見されると原則的に手術となります。
その後は、抗がん剤や効果が期待できるときには放射線照射がおこなわれます。 ところが、こうした治療の完了後に、主治医から再発予防について積極的な治療や生活習慣改善を指示・提案されることはほとんどありません。
例えば、拙著「がんを再発させない暮らし方」でも紹介したように、患者さんが担当医に「先生、治療が終わってから日常生活で何か気をつけることはありませんか」と尋ねても、答は「無理をしない範囲で生活して下さい」しかありません。
それは、臨床医学の教科書にこうした積極的再発予防法に関する記述がなく、主治医が指導したくても情報がないからなのです。
とは言っても、もしがんが再発したら治癒率は大幅に減少するのが事実であり、患者さんにしてみれば再発の不安をかかえながら、どうすればよいか分からず日々を過ごすこととなります。
当院ではこうした方々に向けて、再発予防目的でのがん免疫強化療法をお勧めしています。
○がん免疫強化療法の柱は、生活習慣改善とサプリメント/薬剤
1)生活習慣改善
まず最も重要で基本的な項目は、生活習慣や生活環境の見直しです。
がんを含め生活習慣病と呼ばれる一群の疾患は、その名の通り誤った生活習慣や生活環境が原因で起こります。
もちろん、生来頑健で少々の無理をしても病気にならない人もいますが、こうした人でも極端な過労で免疫力が低下したときは、がんを含めて何らかの病気になりがちです。
感染症など外からの要因でなる病気と異なり、がんは発生しやすい体内環境に適応して生き延びるために、自分自身の細胞が変身しなるのです。
そのように、がんの起こりやすい体内環境(=がん体質)を作り出しているのは、誤った生活習慣や生活環境なのです。 発がんを自分以外の原因にしたい気持ちは分かりますが、がんを作り出したのはあなたが今まで積み重ねてきた生活習慣・生活環境なのです。
言い換えれば、原因となった免疫を落とすような生活習慣・生活環境を改めれば根本的な解決が得られ、時間は掛かるかもしれませんが、がんから解放されるのです。
具体的な生活習慣改善項目は、呼吸、飲食、運動、ストレス管理、生活環境の5つです。
これらの5項目を恩師橋本敬三先生の操体理論「後が気持ちいいは 身体にいい」に従って見直せば、再発しずらい方向に体質改善をすることができるのです。
適度に援助や鍛錬をする気持ちよい生活を続けると徐々に体質改善が進み、1年半~2年後には抵抗力がついて病気になりにくい、すなわちがんが再発しずらい体となってゆくのです。
誠快醫院開業以来の生活習慣・生活環境の改善についてのノウハウをまとめた「がんを再発させない暮らし方」を2017年10月に主婦の友社より発刊しました。
とりあえず、生活習慣・生活環境改善から始めようと思った方は、この本をお読みいただき、正しい呼吸法や体のゆがみ取りのセルフSPATなどを実行しましょう。
その上で、本を読んだだけではわからないこと、本では書きにくいことまで踏み込んだ個別の生活習慣・生活環境改善指導をご希望の方は、誠快醫院受診をご検討下さい。
2)サプリメント/薬剤による免疫強化
がんの再発予防の主役は、あくまで生活習慣・生活環境改善による体質改善ですが、こうした体質改善完了までには2年程度の時間がかかります。
体質改善が進み免疫がしっかりするまでの期間は、サプリメントや副作用のない一部の薬剤で外から免疫をサポートし、時間を稼ぐ必要があります。
免疫強化のサプリメントや薬剤で、信頼できるエビデンス(医学的根拠)を持つものは少数派です。
そうし他条件を満たしたものの中から、免疫学の基礎理論にのっとって細胞性免疫、液性免疫の両面から免疫を活性化するものを選んで提供しています。
例えば、ビートオリゴ糖(善玉菌ビフィズス菌のエサ)やメシマ(最強の抗がんきのこメシマコブのサプリメント=韓国では医薬品)、オリザロース(AHCCの開発者が新たに作成した妥当な価格のサプリ)、プロビタC(消化酵素で分解して活性化する特殊ビタミンC)、サルベストロール(アポトーシス=がん細胞の自殺誘導サプリ)などです。
サプリメントの他にも、がん抑制効果をもつ非常に安価な糖尿病薬メトホルミン(クリックで参考サイトに飛びます)やセロシオン(がん転移抑制薬として治験進行中)があります。
本来は、適応症の患者さん以外には処方できないのですが、当院は保険外の自費診療なので患者さん同意の元に服用頂けます。
なお、治療費は1ヶ月あたりサプリメント代が42,000円~86000円程度、診察料(再診料2000円と、数回の生活習慣指導料5000円・処方料3500円/月)が10,500円となります。
サプリメントは二年目以降徐々に減量し、5年後には服用中止可能です。
経済的な困難をかかえている方には、生活習慣改善のみの相談(料金:再診料+生活習慣指導料で7,000円/回+税)にも対応しておりますので、遠慮なくおっしゃって下さい。
3.治療困難や再発したがんの場合
膵臓がんや肺がん、胆管がん、Ⅳ期の進行がんなど治療成績が厳しいがんの場合、しばしば抗がん剤以外に治療法がないと告げられます。
誠快醫院を過去に受診した患者さんの中には、こうした厳しい状況でも劇的な治癒や改善を実現している患者さんがおられます。そうした患者さんのうち、いくつかの症例を紹介します。
- 症例1;
術後の抗がん剤投与を受けなくて済んだ乳がんの患者さん
術前検査で確かに存在したがん細胞が、手術前の生活習慣改善と抗がんサプリメントで消失。確認のために行った種々でもどこにもがんが見つからず、術後の抗がん座位は中止となりました。その後も再発はなく、16年後の今も元気に活躍されています。
- 症例2;精巣がんで長期の抗がん剤治療を受けた後に副腎に転移した男性患者さん
当院のお勧めするがん免疫強化療法でがんが完全に消失し、治療終了16年後の現在も元気に仕事をされています。 - 症例3:再発率が高い中咽頭がんの男性患者さん
とてもまじめな方なので、生活習慣改善には真剣に取り組まれました。加えて一定期間の抗がんサプリメントを服用し、5年間再発なしで治癒と判定され病院通院は中止となりました。 - 症例4:Ⅲb期の肺がん男性患者
がん細胞に気管が押しつぶされ、肺活量が極度に下がっていました。手術不能で定位放射線治療を受け、その後は抗癌剤投与は受けませんでした。生活習慣改善と抗がんサプリメントを併用し、放射線治療後2年以上経過した現在も再発の徴候なく元気に仕事をこなしています。 - 症例5:Ⅳ期の大腸がん男性
実は、この症例は、私自身です。2018年の春頃より、腹痛と貧血があり、数ヶ月様子を見ていたのですが、軽快しなかったので9月末に有名総合病院を受診しました。CT検査の結果、肝転移を伴うⅣ期の大腸がんが発見され、即日入院となりました。
1週間後に大腸の半分を切除する手術を受け、その後の抗がん剤投与が勧められました。抗がん剤が確実に効くかどうか確かめためにゲノム診断を受け、効果の上がる薬剤が見つかりませんでした。そこで、延命よりはQOLを優先させる免疫強化療法を選択し、以来生活習慣改善とサプリメント/薬剤服用で立ち向かっています。
幸い、こうした免疫強化療法が効果を上げ、3箇所あった肝転移も消失し、術後2年半の2021年3月現在元気に診療を続けています。開業以来取り組んできた「がんの免疫強化療法」が自分自身に役立ち、一緒にがんと取り組んできた患者さんには、感謝の念が尽きません。発見時にあった原発部位と転移、ならびに1年後に肝転移が消失したときのCT画像を示します(画像クリックで拡大します)。
2018年発見時原発巣(丸印) 2018年肝転移(矢印) 2019年肝転移消失
私のがんへの取り組みが、2020年8月にがんの情報提供サイト「がんサポート」に掲載されました。その部分を抜き書きし、こちらにアップいたします。
このような劇的改善を示した患者さんに共通するのは、ケリー・ターナー博士の著書「がんが自然に治る生き方」でもいわれている「病気を人まかせにせず、本当に信じて安心できる治療方針を自分で決める」ことです。
それに加え「言われたから仕方がなしにやる」ではなく、自分の病気は自分の努力で治す!の決意の元に真剣に生活習慣・生活環境改善に取り組まれました。
近年がん治療は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤、重粒子線治療、ゲノム検査、光免疫療法など治療の選択肢が飛躍的に増加しています。
しかし、最先端治療といえども限界があり、その有効率はおおむね20%〜30%程度と言われています。
なぜ、こうした最先端治療でも有効率が低くとどまるかというと、がん細胞が治療に抵抗して生きのびようと遺伝子型を変えて変身するからなのです。
変身したがん細胞を最終的に攻撃排除し、がんを治癒に導くのは、あなたの持っている免疫力を強化するしか道はありません。
1992年の開院以来、積極的にがん治療に取り組んでいる当院には、治癒~長期生存症例を含めた経験とがん治療全般に関する豊富な知識が集積しています。
それ以外にも、患者さんご自身が調べて関心を持った治療法についても、医療機関の立場を生かし専門的なリサーチが可能です。
実は、治療法やサプリメントの効果については、薬機法の関係からメーカーは患者さんに伝えられません。医療機関からの問合せならば回答が可能です。
医療の根源的な役割は、患者さんに安心と希望の二つを与えることだと信じています。
絶望の淵に沈んでいる患者さんでも、まだできることがあります。
希望を捨てず、当院院長のアドバイスを聞きたいと思われましたら、相談だけでも気軽にいらしてください。
最後に大切な一言を付け加えます。人間には自分の体の故障(怪我や病気)を治す治癒力があります!
もし、それがなければ簡単な病気の風邪やちょっとして怪我も治りません。
医療にできるのは、がんを含めた時間稼ぎと治りやすくする環境作りだけなのです。
どうかご自分の治癒力の存在を信じ、一緒に病気と取り組みましょう!