がんを再発させない暮らし方
2017年10月主婦の友社より発刊。
現在の医療では通常のがん治療が終了した後に再発予防のための生活習慣・生活環境などの指導がまったくといっていいほどありません。年間死亡数のダントツ一位ががんなので、しばしば患者さんは身近でがんになった人がおられます。しかも、再発したら非常に直りづらいことは常識となっています。ですから、がんが見つかり治療を終えた患者さんが再発予防をしたいと思うのは文字通り命がけの欲求なのです。それでも医療が再発予防の方法を説明しないのは、がん関連の医学書を含めて指導するための情報がないからなのです。つまり主治医は、教えないのではなく、教えるにも情報がないので教えられないのです。こうした医療環境の中で、私は本書を一般の癌治療が終了した後の患者さんを対象に、生活習慣・生活環境改善で再発予防を実現するために書きました。
本書は、2015年7月に発刊した「がんを再発させない生活術」の改題改訂版です。前著発刊後2年半で蓄積した経験や知識をふまえ、より一層効果が上がるよう、やりやすくなるように改善しました。その後のがん再発予防に関連した医学文献も出来る限り集めててその内容を盛り込み、生活習慣や生活環境改善で必要な情報で文献のないものは35年間の自分自身の生活習慣改善を含めた臨床経験と基礎医学の知識を基に内容を組み立てました。どれも恩師橋本敬三先生の操体原理の最重要項目である「後が気持ちいいは体によい」を具体的に実現するよう、かける時間や努力、費用も最小限になるように工夫してあります。
くわえて、この本で書いてある内容はがんの再発のみならず一般の方の健康増進や、特にこれからの超高齢化社会で問題となる介護予防にも役立つ内容だと自負しています。一般の書店やAmazonなどの通販で購入して下されば著者としてこれにまさる喜びはありません。