インターネットでの突発性難聴の記事や「わかさ」や「健康365」「夢21」などの健康雑誌をご覧になった上で当院のホームページにアクセスされる方も多いことでしょう。
このページではそうした方々に、ネットや雑誌の掲載内容とそれに対応する誠快醫院の基本的な対応方針をご説明します。
◎突発性難聴や耳鳴りの記事を読まれた方へ
最初に突発性難聴患者さんを手がけたのは2002年で、柔道整復師専門学校教え子の婚約者さんでした。
1週間前に突然難聴が起きて耳鼻科で治療を受けたが回復がみられない、との相談です。
発症前からの風邪症状があり、ウイルス感染による突発性難聴と診断して頸椎の歪み取りSPATと免疫増強サプリメントを服用したもらいました。
頸椎ゆがみ取りSPATによる内耳循環改善と免疫増強サプリメントが効果を発揮し、数回の治療でめきめきと回復し、6週間後には聴力が完全に正常化しました。
2016年6月18日に手がけた突発性難聴の著効例も紹介しましょう。
その方は、出張中の6月10日に突発性難聴にかかり帰京後すぐに某大学病院耳鼻科に入院しました。
集中的な治療を一週間受けましたが、改善がみられなかったので当院にいらしたのです。
出張前に家庭のことや仕事で多忙だったことから免疫低下によるウイルス感染が基礎にあり、
増悪因子として頚椎の歪みがあると想定しました。
そこで、頚椎ゆがみ取りSPATと免疫強化のサプリメント(プロビタC、メシマ、さび止めP、セラクルミンEX)の服用をお勧めしました。
下の聴力検査をみて頂くと判りますが、一回の頚椎ゆがみ取りSPAT後一週間で全体に約10db聴力が改善し、2回目の治療2週間後には正常範囲近くまで聴力が回復しました。
こうした著効を得られた理由は、発症から2週間以内という早い治療開始時期と頚椎歪み解除による血流改善ならびに免疫強化サプリメントが相乗的な効果を上げたからだと考えています。
この検査結果で耳若返り操体となっているのは出版社の都合で、実際に行ったのはゆがみ取りSPATです。
一般に突発性難聴は、発症1週間以内の治癒率が60%と高く1ヶ月以上経過すると治癒率が20%以下へと急激に下がります。
そして3ヶ月以上経過すると症状が固定化するとされています。
この方は幸いにも発症からの日が浅く、ほぼ正常の聴力が得られましたが、長期間経過すればするほど治療への反応が悪くなってしまいます。
突発性難聴や耳鳴りなどの耳鼻科疾患で当院受診をお考えの方は、できたら発症1週間以内の早い治療開始が効果を高めます。
そして、発症から3ヶ月以上経過したときの治療は、再発による聴力の喪失予防と神経細胞再生促進による根気強い取り組みが求められます。
この場合には数回の治療で劇的な改善を得ることは困難です。
とはいえ、根気強くゆがみ取りと免疫強化の生活習慣・生活環境を続ければ、不可能とされている内耳神経細胞の再生も少しずつ進み聴力が改善した例もあります。
2016年9月に来院した50歳代女性の患者さんがこれに当たります。
2016年7月8日に突発性難聴を発症し、翌日耳鼻科受診時の聴力は「高度難聴」に分類されるものでした。
ステロイドなどの耳鼻科治療が効果を上げ、当院来院時の2016年9月24日の検査では約30db改善が見られましたが、発症から3ヶ月経過しこれ以上の改善は困難という耳鼻科主治医の診断です。
当院でゆがみ取りSPATや免疫強化のサプリメントや生活習慣改善を開始し、約6週間後の2016年11月4日に聴力検査を受けました。残念ながらこのときにはほとんど改善が見られませんでした。
この時点で難聴は神経細胞の破壊が原因と判断し、神経細胞の再生をうながす治療方針に切り替えました。
具体的には、サプリメントや生活習慣改善は今まで通りとし、私が行うゆがみ取り治療ではなくご本人にゆがみ取り体操「セルフSPAT」を修得してもらいます。
セルフSPATを行うには多少のコツがありますので、3回ほどマンツーマンでしっかり練習します。
その約3ヶ月後今年2017年2月9日に聴力検査を受け、約10dbの改善がありました。
ご本人は耳鼻科での「もう改善は無理!」との宣告を受けていたので、びっくりしたそうです。
「そういえば最近少し聞き漏らしが減った気がする」との報告を聞き、私まで嬉しくなります。
発症から3ヶ月以上経過して症状が固定化した難聴は改善困難とされています。
しかし神経細胞の再生しやすい環境を用意すれば、少しずつではあっても改善する可能性があることをこの症例は示しています。
時間がたったからといってあきらめたくない方がいらしたら、チャレンジをされてはいかがでしょう。
上に示した3つの症例の他にも、突発性難聴でゆがみ取り頚椎SPAT治療後にビタミン剤点滴をしていたら聴力が完全回復した中年女性の例や、同じパターンの治療で完治した若い男性患者さんなどがおられます。
耳鼻科での治療で回復がはかばかしくないと感じられ方は、なるべく発症から時間がたたないうちに当院受診をご検討ください。