SPAT解説書籍のご紹介

           医療専門家向けのSPAT参考書

骨盤矯正法-SPAT-  

 SPATは、私の恩師橋本敬三先生(1897~1993)の筋骨格系のバランス回復法『操体法』に骨格矯正の要素を取り入れて開発したものです。
 SPAT適用範囲は広く、整形外科領域や内科領域にとどまらず介護や疾病の予防を目的とした日常の健康管理やQOL向上の面にも広く適応するものです。
 SPATは、「動診」と「操体法」、「骨格矯正法」の3要素で構成されます。動診で歪みを診断し、操体法で骨格筋の緊張を取り去り、骨盤と上部胸椎、上部頚椎の矯正を取り入れて歪みそのものを正す保存療法です。
 SPATは単に整形外科領域のみの保存療法の一つではなく、内科的な治療にも役に立つ治療法です。私たち人間の身体は、骨格が歪めば関節の周囲の動静脈やリンパ管、神経が圧迫されます。すると血液やリンパ液の循環が悪くなり、同時に神経も伝わりが阻害されます。そうした状態が長く続くと内臓や筋肉、関節の働きが低下してしまいます。骨格の歪みをとれば動静脈やリンパ管がスムーズに流れ、神経の働きも清浄化し、やがて臓器の働きも回復してゆくのです。ですから、さまざまな治療に先立って身体の歪みを正すことは、働きをよくする出発点なのです。


 

SPATの特長としては、下記のようなことが挙げられます。

  従来の治療/調整テクニックとバッティングせず、むしろそうしたものの効果を高める。
 SPATによって身体の筋骨格系を整えてから従来の治療を行うと、今までの治療をスムーズかつリラックスして受け入れてもらうことができます。その結果、それまでよりも1回の治療効果が高くなり、以前よりも早期に症状の改善、治癒が得られます。そして患者はそれだけ早く健康を回復し通常の生活に復帰することができるのです。

  • 治療/調整の理論的な裏付けが解りやすい。
     治療の基本になる筋緊張の診断は、3種類の基本動作をするときの患者自身の身体感覚を基にしているため患者にとって治療の理解が容易です。そのため、患者が十分納得したうえで能動的に治療に参加できます。
  • SPAT治療に要する時間が短く、従来の治療の中に組み込むことが可能
     SPATは数分以内の短時間で完了する治療手技であり、従来の理学療法に中に「部品」として組み込むことができます。すなわち、時間的な制約の厳しい健康保険診療の現場でも治療家の負担を増やすことなく取り入れることが可能です

 通常、医療機関、特に整形外科領域において、医師の診断に基づいて理学療法士などが患者に施術することが普通です。しかし、私は『感覚』が最先端のセンサーであると考え、自ら患者へSPAT治療を施術しています。この点に於いても保存療法に携わる医療従事者の方々に大いに参考になるものと考えております。この本をじっくり読み、更に医道の日本社発売の5分でできる骨盤矯正法SPATならびにSPAT【頸・胸椎編】DVDを参考に繰り返し練習していただけばかなりの程度までSPATを臨床に取り入れることができるようになるはずです。

   内容目次

第1章 SPATとは
第2章 SPATの実際
第3章 SPATの適応
第4章 SPATを取り入れた治療の実際
第5章 セルフSPAT-患者が自分でできる骨盤自己矯正法
第6章 健康のキーワード「息・食・動・想+環」
特別付録 SPAT胸椎編、セルフSPAT胸椎編、YK椅子体操
附属DVD セルフSPAT骨盤編、セルフSPAT胸椎編、YK椅子体操

価格:13650円(DVD付、税込)

 本書をご希望の方は、丸善、ジュンク堂、紀伊国屋、有隣堂など全国有名書店、Amazonnなどの通販サイトで購入下さい。SPATの詳しい情報はSPATの公式サイトhttp://www.spat.ccにをご覧下さい。また、本書内容に関するご質問は誠快醫院(メールないし電話 03-3773-0318)までお寄せ下さい。

BACK